長野  6年に1度の「御柱祭」開幕 長野・諏訪大社


6年に1度の「天下の奇祭」、長野県・諏訪大社の御柱(おんばしら)祭が2日、上社(かみしゃ)の「山出し」で幕を開けた。

 八ケ岳連峰を背に、長野県の茅野市、原村境の「綱置き場」に安置された御柱8本が、午前7時すぎ、合図とともに一斉に動き出した。

 先頭の「本宮一之御柱」は長さ18メートル、直径1メートル超、重さ10トン。巨木の両端に先端を埋め込み、V字状の角のように伸びた約4メートルの「めどてこ」が左右に二度三度大きく揺られると、「ヨイサ、ヨイサ」のかけ声とともに一気に滑り出した。御柱を引く元綱と先綱には、千人を超える氏子がひしめき、力いっぱい綱を引いた。

 「上社山出し」は4日まで。3日からは急坂を滑り落ちる「木落(おと)し」と、雪解け水で冷たい川を渡る「川越し」がある。下社(しもしゃ)山出しは8~10日に開かれ、5月14~16日の下社「里曳(び)き」まで諏訪地方は御柱一色に染まる。
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諏訪大社 7年に1度の「御柱祭」 始まる

御柱と呼ばれる大木に氏子たちがまたがって急な斜面を滑り降りる長野県の諏訪大社の御柱祭が始まり、2日は御柱を山から引き出す「山出し」が行われました。



数えで7年に1度開かれる諏訪大社の御柱祭は2日から始まりました。
このうち御柱を山から里に引き出す「山出し」が2日朝から行われ、出発地点には朝早くから各地区の氏子たちが次々と集まりました。最も太く、いちばん最初に引かれる御柱・「本宮一之柱」の前では、地区の氏子たちが出発前からかけ声を上げて気持ちを高めていました。
そして祭りの安全などを祈る神事が行われたあと、御柱は氏子たちに引かれて諏訪大社を目指して出発しました。氏子たちは長さ17メートル、幹の周りが3メートル余りの巨大な御柱を「ヨイサ、ヨイサ」とかけ声を上げながら力を合わせて引いていきます。山出し初日の難所の一つで、急なカーブとなっている「穴山の大曲」という場所では御柱にVの字型に取り付けた「めどでこ」と呼ばれる木が道路両脇の住宅にぶつからないように、氏子たちが御柱に取り付けた綱などを巧みに操りながら通過していました。
御柱祭は、3日からは氏子たちが御柱にまたがって急な斜面を一気に滑り降りる「木落し」などが行われます。


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